ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

家賃滞納後の退去時に注意すべきこと

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

前回は、家賃滞納の「法的解決」についての説明をしました。今回のお話しは、「前回の補足」と「他の危険」の話をします。

前回「支払い滞納に絡むトラブル(大家さんが注意しなければいけない事)」の補足

家賃滞納が始まったばかりは、ウッカリや悪意のないミスというケースもあります。かといってほっておくのも感心しません。「家賃の振込が確認できていません。確認の上、お支払いをお願いします。」などの連絡はスグにしましょう。

こちらが、きちんとしている事をアピールできますし、なにしろ相手に認知させて滞納などを回避できる空気を作れます。人間ですから「大家さんが何も言ってこないから、ちょっとぐらいいいか…。」なんて事になりがちです。

支払いが遅れている殆どの理由は、ウッカリぐらいです。日ごろからの大家さんの対応もしっかりしておきましょう。また、今の時代「おい!家賃の支払いがおくれてるぞっ!今日中に持ってこい!」なんて大家さんはいないとおもいますが、こんな対応はかえってマイナスになります。

不必要な摩擦を生むだけです。ここまで極端でなくても、借主さんに「大家さんとは話なんて出来そうもない」と思われて借主から早めの連絡も期待できなくなれば、問題が大きくなってからしか情報が取れない状況を自分で作り出す事になります。小さなことですが、こんな事も少し注意をしてください。

万一、家賃滞納が発生して、借主に連絡しても一向に連絡が取れないような場合、大家さんが行う事は何度か連絡を試みたり、手紙や勤務先に連絡をしてみる事です。それでも連絡が取れない場合、連帯保証人さんに連絡して相談してみましょう。連帯保証人は、大体借主さんに近い親族の方ですので、親身に相談に乗ってくれるでしょう。

老婆心ではありますが、法律的には連帯保証人は、借主さんと同格で家賃の支払い義務はあります。ですが、いきなり「借主が家賃を滞納しているから、すぐに家賃を支払ってくれ」なんて連絡は如何でしょうか。

過去にも同じようなケースがあって、連絡をした事があるような相手なら、状況も違うでしょうが初対面の連帯保証人に、いきなりこんな形だと、話を拗らしてしまう可能性があります。この連絡一回だけで終わる関係の相手ではありませんから、話し方は気をつけましょう。自分の為ですね。

家賃滞納の原因に、失踪・行方不明なんて事もまれですがあります。こんな時は、連帯保証人さんに協力を仰ぐ必要が多々あります。心当たりや会社関係・友人関係をあたって貰ったり実際に、お部屋を確認する際など立ち会ってもらったり・・・。

但し、お部屋に入る際は、出来れば警察などにも立ち会ってもらうのがベストです。警察官が立ち会えば、のちのち問題が起きにくいですから。以上が補足になります。

■家賃滞納後の退去は注意しないと危険です

どんな危険かと言いますと、家賃未払い時の退去にまつわるちょっと怖い事件です。家賃滞納の始まりが失踪っだったり、警察に逮捕された事だったりする事が始まりです。どちらにしても大家さんにとっては、日常の普通の事ではないので、どう対応すればいいのか、あわてますよね。

連絡の取りようもないので、連帯保証人に連絡をとりますが、この手の事件の場合、連絡がまったく付きません。待てど暮らせど、解決の糸口も見つかりません。日が経つにつれ、大家さんは頭を抱えてしまいます。

部屋の中に連絡先やヒント的な物があるかと、思い余って鍵を開けて部屋に入ります。しかし、連絡先などの情報は何も得られないまま・・・。ある日、ふらっと借主が帰ってきます。すると、その借主は「いきなり警察を呼んで、空き巣に入られた」と騒ぎ出します。

大家さんは、その話を聞いて「真っ青です」なにせ、自分が入室していますから…。大家さんは、真っ青になりながら警察に事情を説明します。当の借主は「○○がなくなった!○○も無くなっている!」と騒いでいます。結局、借主は大家さんを「訴え」勝訴。大家さんは「損害賠償」を請求されました。

これ、実際にあった事件のお話しです。借主は、見かけは普通の方でしたが、中身は普通の方では無く、こういった事を繰り返している方だったそうです。この借主は、その後退去して行きました。他の場所で何かしているのかも知れません。

※この様な事を仕掛けてくる相手もいますので、大家さんは注意が必要です。いずれにしても、賃貸している部屋に入室するのは、用心が必要です。こんな事で「損害賠償」などされては賃貸経営どころではありません。相手に悪意がある事も想定してください。

不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。

大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。

所有されている物件の募集をかけることが可能です。大家さんであれば是非一度見てください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

ページのトップへ

ウチコミ!